最後までみた。

「クロノクル、白い奴を手向けにしてやる!そしたら……」
カテジナさんはこの後なんて続けようとしてたんだろう。
自分を優しく扱ってくれたけれど、最期まで自分を愛してはくれなかった男に、何を言おうとしてたんだろう。
自分を横に立たせて、けれど決して自分を見ることはなく前を向いていた恋人に。
優しくしてはくれたけど、護ってはくれなかった男に。
死を迎えるその瞬間、自分を想ってはくれなかった男に。
彼女にとっての悲劇は一体どこから始まっていたんだろうか。
 
ところで、トマーシュさんはどこに消えたんですか?